使わなくなった羽毛布団提供を 明和町の河田フェザー、再資源化へ呼び掛け 三重

【使わなくなった羽毛布団の提供を呼びかけるブース=志摩市役所で(河田フェザー提供)】

【志摩】使わなくなった羽毛製品を回収し再資源化しようと、三重県明和町の羽毛素材メーカー「河田フェザー」はこのほど、志摩市役所で、市民らに中古の羽毛布団の提供を呼びかけた。

同社は、廃棄されることが多い羽毛製品がリサイクルできることを知ってもらい、回収に協力してもらうことで、CO2排出削減や資源の循環を推進しようと、啓発や回収活動に力を入れている。

今回の回収活動は、羽毛製品を募り収益を市の災害支援に寄付する「UMOU災害支援プロジェクト」の一環。市役所の玄関にコーナーを設置し、来庁者に提供を呼びかけた。提供された製品は、リサイクル会社に買い取ってもらい、その収益金が寄付に充てられる。

回収は、市役所で30日午前9時―午後5時にも実施する。同社のSDGs(持続可能な開発目標)推進室長黒田健さん(62)は「羽毛はリサイクルすれば百年使えるが、捨ててしまう人が多い。限りある資源を循環活用しながら、地域の支援につながる取り組みに協力してほしい」と話していた。