村田選手のライオンズ入団祝う 母校・相可高に横断幕 多気町・三重

【相可高野球部OBの村田怜音選手(皇學館大)の西武入りを祝う横断幕と野球部の後輩ら=多気町相可の同校で】

【多気郡】プロ野球の埼玉西武ライオンズへの入団が決まった皇學館大(三重県伊勢市)四年、村田怜音内野手(22)の出身校、県立相可高校=多気町相可=で27日、同選手のプロ入りを記念した横断幕の掲出があり、関係者が同校から36年ぶりのプロ野球選手誕生を祝った。

恵まれた体格の右の強打者。10月26日のドラフト会議で6位指名され、今月26日の埼玉県でのイベントで正式入団が発表された。同高出身者としては1982(昭和57)年にドラフト外でヤクルト入りの土井武投手、87(同62)年のNTT東海時代、ヤクルトから五位指名された中西親志捕手以来のプロ入り。

同校の同窓会(会長・久保行央多気町長)が寄贈した横断幕は縦80センチ、横7メートル。「祝 埼玉西武ライオンズ入団 村田怜音選手」と印刷されている。同日の朝、硬式野球部員らが正門正面のフェンスに掲げた。

松阪市在住の村田選手は、大学の練習に加え、母校で野球部の後輩らに交じり練習を行ってきた。「置きティー(ティー台にボールを置いて行う打撃練習)でバットの重さや種類を色々変えていた」と同選手の研究熱心さを示すエピソードを披露した中山雄貴主将(17)は「日本を代表するバッターになってほしい」と期待を寄せた。