三瀬谷ダムと立梅用水井堰を見学 21世紀エネ考える会 水資源の理解深める

【立梅井堰を見学する参加者=松阪市飯南町粥見で】

「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小林長久会長)は14日、「第12回エネルギーを考える社会見学」を実施し、三重県内から応募した20人が大台町の中部電力三瀬谷ダム・発電所と松阪市の立梅用水井堰(せき)などを見学した。

再生可能エネルギー施設やその関連施設を見学することで、発電と農業用水として有効利用されている水資源について、エネルギーと環境の両面から理解を深めてもらうことを目的に開催。

中部電力三瀬谷ダム・発電所では発電所内の各施設を回りながら、中部電力の担当者が水力発電の仕組みなどを説明。参加者は水車と発電機の結合軸が回転して発電している様子などを見学した。

200年前に作られた農業用水路「立梅用水」では、立梅井堰によって櫛田川から取水する様子などを見学。立梅用水土地改良区の山本有紀さんが立梅用水の歴史や取水された用水が農業用水だけでなく発電用水など様々な用途で使用されていることなどを説明した。

鈴鹿市から参加した60代男性は「200年前に様々な苦難の中、立梅用水ができた話を聞いて、改めて水資源の大切さを学んだ」と話した。