
【多気郡】キリンビバレッジ中部圏統括本部(名古屋市中村区、小林雅敬本部長)は10日、高校生が地域食材を使った料理を競う第12回「ご当地!絶品うまいもん甲子園」で東海北陸代表となった多気町相可の三重県立相可高校で、プロの料理人を派遣して指導する調理研修「キリン チャレンジキッチン」を開いた。
うまいもん甲子園は高校生が地元食材を生かした料理を考案し、味やプレゼンテーションを競う。今年のテーマはSDGs(持続可能な開発目標)。全国から79校304チームが応募し、書類審査、地方大会を経て26日に東京都で開く決勝大会に9校が臨む。決勝進出の学校にはプロの料理人を派遣し、メニューをブラッシュアップする調理研修をキリンビバレッジの提供で実施している。
同校は生産経済科2年の内山栞那さんと森恋雪さん、食物調理科2年の海野智華さんのチームが「キッシュDEシカジカ」を開発。ジビエの鹿肉の消費拡大を狙い、ミンチにした鹿肉と同校で栽培したハーブのつぼ草を使っている。8月21日の東海北陸選抜大会で5校の中で優勝した。同校は昨年の全国大会で準優勝している。
調理研修にはニッコースタイル名古屋(名古屋市中村区)の富澤真也料理長が招かれた。生徒らの調理を見守り試食してアドバイスし、「お店に出せる。外のタルト生地のサクサク感が出ている」と評価した。
また20―26日にスーパー「ぎゅーとら」(伊勢市、清水秀隆社長)の全店でキリンビバレッジ対象商品の売り上げに応じて「午後の紅茶」を同校へプレゼントする「相可高校を応援しようキャンペーン」を展開する。プレ贈呈式があり、小林本部長と清水社長が淺沼千惠校長に商品をプレゼントした。
小林本部長は「残り2週間、しっかりブラッシュアップしてください」と激励。清水社長は遠征費と自身が作詞した同校をイメージした応援歌「夢のりんかく」のCDを贈った。
生徒3人は「今年こそ優勝できるよう頑張ります」「三重県の食材を全国に広めたい」と抱負を語った。
