災害時の一時的避難場所に 玉城町、ダイナムと協定 三重

【協定を締結した辻村町長(右)と菊池店長=玉城町役場で】

【度会郡】三重県玉城町はこのほど、全国にパチンコ店を展開する「ダイナム」(東京都)と「災害時の施設利用の協力に関する協定」を締結した。同社は、町内にある「ダイナム三重玉城店」の駐車場を車中泊避難のための一時的な避難場所として提供するなど、町民の安全確保に協力する。

同社は地域社会の発展につながる活動に取り組んでいて、その一環として全国の自治体と災害支援協定の締結を進めている。県内では11店舗を運営し、同様の協定を結ぶのは同町で6例目。

海抜25メートルの場所にある同店は、ハザードマップでも浸水想定区域外となっていることから、協定書には地震や風水害など大規模災害の発生時に、一時避難場所として車500台が収容できる駐車場を提供し、避難者が施設内のホールやトイレ、水道などを利用できることが盛り込まれた。備蓄しているカセットコンロや毛布なども提供する。

町役場で調印式があり、辻村修一町長と同店の菊池和也店長(44)が協定書を交わした。辻村町長は「協定を結んで災害に備えることは、町民の皆さんの安心につながる」、菊池店長は「万が一、災害が発生した場合は最大限に協力させていただく」と話した。