尾鷲物産小野代表が水産業型“マーケットイン”紹介 津で日本弁理士会と伊勢新聞社「週末パテントセミナー」

【講演する小野氏=津市羽所町のアスト津で】

【津】日本弁理士会東海会(村瀬裕昭会長)と伊勢新聞社は10日、三重県津市羽所町のアスト津で「週末パテントセミナー2023in津」を開いた。経営者や弁理士による講演に、企業関係者や弁理士ら60人が来場した。

特許など知的財産を学ぶ機会にしてもらおうと年1回開催。

尾鷲市を拠点に魚の生産、加工、流通、販売を手がける尾鷲物産(同市林町)代表の小野博行氏が「水産業型“マーケットイン”のメリット、デメリット」と題して講演した。

小野氏は、供給▽品質▽価格―の3つを安定させ、市場ニーズに合わせて商品開発する「マーケットイン」の姿勢で成長した経緯を紹介。ノルウェーサーモンの養殖ビジネスに大きな影響を受けたといい、こちらはマーケットインだけでなく、自社技術などを優先して商品開発する「プロダクトアウト」も行い、両立てで成功していると分析した。

弁理士の中村知公氏は「馬子にも『意匠』。使ってください『意匠』登録!」と題し、意匠の出願例や効果などについて話した。