「いのち」をテーマに描く 玉城町で画家西岡さんが個展 三重

【「いのち」をテーマにした作品と西岡さん=玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で】

【度会郡】三重県玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で、茨城県つくばみらい市の画家、西岡民雄さん(75)の個展「いのちの謳」が開かれている。観覧無料、12日まで。

志摩市磯部町出身の西岡さんは高校卒業後に上京し、独学で絵を学んで画家として活動。油彩画を中心に和紙や板、にかわ、麻などさまざまな画材を使い、「いのち」をテーマに母子像や子どもの四季、昆虫、動物などを描き続けている。

昨年はクラウドファンディングを行い、自身の集大成となる画集を出版し、つくば美術館(茨城県)で画集出版記念展を開催。今回はふるさとの人たちにも作品を見てもらおうと同展を開き、今まで描きためた中から42点を展示した。

たくさんの手が雲や炎、富士山などを受け止めるイメージで描いた「太陽神」、スイカや志摩の海で望郷の思いを表現した作品、迫力いっぱいに仕上げた伝説上の生き物「麒麟」(きりん)、さまざまな表情のウサギなど多彩な作品が訪れた人の目を楽しませている。

西岡さんは「今回が郷里で開く最後の作品展になるかもしれないので、見ていただきたい」と話した。