「三重の匠展」来月7日から初開催 四日市、実演や体験も

【一見知事(右端)に「三重の匠展」を告知した兼子会長(左から2人目)ら=県庁で】

三重県伝統工芸士会は来月7―9日、県内の伝統工芸品を紹介する「三重の匠展」を、ばんこの里会館(四日市市陶栄町)で開く。正副会長らが29日、県庁を訪れ、一見勝之知事に開催を告知した。

同会によると、県内の伝統工芸品を身近に感じてもらおうと初めて開催。四日市萬古焼、伊賀焼、伊賀くみひも、鈴鹿墨、伊勢形紙の伝統工芸士による作品を展示するほか、実演や体験の機会も設ける。

兼子吉生会長や清水洋副会長ら4人が県庁を訪れ、展示の概要などを一見知事に報告。兼子会長は「若い人に伝統工芸への興味を持ってもらい、後継者の育成につながることを期待している」と語った。

一見知事は「三重県は自然も豊かで食べ物もおいしいが、加えて伝統や歴史も誇り」と強調。「インバウンド(訪日観光客)も増えると思う。今後も伝統の魅力を日本や世界に広めてほしい」と述べた。

匠展は入場無料。午前10時から午後5時(最終日は午後4時)まで。体験は一部を除き有料(500―1500円)。会場では、県内の伝統工芸士が共同で作った風鈴(6600円)を100個限定で販売する。