創業への心構え学ぶ 津の旭美容専門学校、62人聴講 三重

【創業に必要な心構えを話す横山氏=津市上浜町の旭美容専門学校で】

【津】三重県信用保証協会による創業セミナーが28日、津市上浜町の旭美容専門学校であった。同協会の専門家らや同校の卒業生が創業前の心構えや準備、体験を話し、美容師を目指す美容科の2年生62人が聴講した。

同協会と同校は昨年3月に産業振興や創業支援に関する連携の覚書を交わしており、同セミナーはその一環。

本年度の第1回目となるセミナーでは同協会創業アドバイザーの横山博昭氏や同協会職員が登壇。生徒に「店を作るとしたらどんなコンセプトか、必要なものは何か」と投げかけ「創業資金を借り入れることで素早くスタートが切れる」「創業するためには必要なお金を確保しうまく循環させることが大切」などと述べた。

卒業生の体験談では四日市市で美容室を経営する須川源太氏(32)が創業までの経緯や資金計画、市場開拓の方針などを話した。

同校の溝口智紀副理事長(36)は「漠然と『美容師になる』と思っている子が多い中、創業について詳しく聞くことで『自分も店を持つチャンスがある』という一つの気づきになれば」と話した。