伊勢茶普及活動を支援 松阪の「竹輝銅庵」、相可高に寄付 三重

【梅田会長(右)から感謝状を受け取る竹本氏=多気町相可の相可高校で】

【多気郡】三重県松阪市駅部田町でまちかど博物館「竹輝銅庵」を運営するソフトウエア開発販売「情報システム・J・T」の竹本博志代表取締役は27日、多気町相可の県立相可高校(淺沼千惠校長)で、同校農業クラブ(梅田紗凪会長)が取り組む伊勢茶普及プロジェクトに対し研究資金を寄付した。

同校農業クラブは生産経済科の生徒でつくる。栽培農家が減る伊勢茶の復活を目指すプロジェクトは11人で進めている。放棄された茶畑で拾い集めたお茶の実を搾った油の商品化に挑戦してきた。寄付は栽培資材や現地調査の費用に充て、茶葉を使った新しい商品の開発やPR活動を予定している。

竹本氏は平成30年、生ごみを原料とした同科のバイオマス発電施設の稼働と廃液活用の作物栽培で協力している。

淺沼校長は「新たに伊勢茶研究の学習の場をいただいた」と謝意を述べた。梅田会長はメンバー手作りのかぐや姫を描いた色紙と併せ感謝状を贈った。

竹本氏は「力を合わせて新商品を開発し、喜びを与え、自分たちも喜んでほしい。楽しみに待っている」と激励した。