「増えた場合は注意喚起を」 知事、新型コロナの死者数で 三重

一見勝之三重県知事は28日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染者の死者数について「増えた場合は県民に注意喚起をした方が良い」と述べ、都道府県ごとに把握する必要があるとの認識を示した。

県は感染症法上で新型コロナの位置づけが「5類」となった5月8日以降、県内で死亡した感染者の人数を把握していない。5類に移行するまでは医療機関からの報告を元に集計し、公表していた。

死者数を把握しない現状への所感を問われた一見知事は「死者が増えれば県民に知らせた方が良い。国と調整したい」と説明。死者数を把握しない理由などを国に尋ねた上で対応を検討する考えを示した。

また、一見知事は新型コロナの感染状況について、新規感染者数が増加しているとの認識を示しつつ「病床使用率は15%強で、医療逼迫(ひっぱく)の状況ではない。まだ注意をお願いする状況ではない」と語った。