稲生高生3人に奨学金 同窓会が決定通知 三重・鈴鹿

【酒井会長(左)から決定通知書を受け取る生徒ら=鈴鹿市稲生町の県立稲生高校で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市稲生町の県立稲生高校(前川欣也校長)で27日、同校同窓会による返済不要の「渡辺鉄工奨学金」の給付を受ける今年度の奨学生3人に、決定通知書が手渡された。奨学金の取り組みは、地域に貢献できる人材育成を目的に、ことしで3回目。令和3年に同校の元PTA会長で、四日市市楠町に本社を置く総合建設業、渡辺鉄工の渡邉真剛社長(67)が原資を寄付したことで始まった。同窓会に基金を設置し、毎年各学年から一人ずつ、計3人を採用し、年間1人あたり12万円を給付する。

今年度選ばれた3人は1年の廣瀬聡真さん(15)、2年の今村未來さん(17)、3年の大久保琥珀さん(17)。大久保さんは3年連続という。

この日は、渡邉社長の長男で同校OBの渡邉純平専務(39)が「1年間目標に向かって頑張り、有意義な学生生活を送って」とあいさつし、酒井貴規同窓会長が生徒らに決定通知書を手渡した。

通知書を受け取った廣瀬さんは「大学に進学し教員免許が取りたいので夢の実現に向かって頑張る」、今村さんは「みんなの期待に応えられるよう部活も勉強も頑張る。卒業後は地元の製造業で働きたい」、大久保さんは「県内で高校教諭になるのが夢。国語の先生になりたい」とそれぞれ意気込みを語った。