無病息災や疫病退散を願う 鳥羽の金胎寺で「茅の輪くぐり」 三重

【古代マコモなどでできた茅の輪をくぐる参拝者ら=鳥羽市鳥羽の金胎寺で】

【鳥羽】三重県鳥羽市鳥羽の金胎寺で、無病息災や疫病退散を願う「茅の輪くぐり」が行われている。30日まで。

境内に、市内で刈り取ったカヤと鹿児島県奄美大島から奉納された古代マコモで作られた直径1・8メートルほどの「茅の輪」が設置されている。参拝者らは、八の字を描くように輪をくぐり、無病息災などを願っていた。お参りに訪れた近くに住む70代女性は「家内安全を願いました。いつも来ているおかげで、元気です」と笑顔で話した。

同寺は約1200年前、弘法大師が開山したされ、鳥羽城主代々の祈願寺として親しまれている。長谷密賢住職(38)は「気を浄化するとされる古代マコモでできた、この地域では珍しい茅の輪。半年間の汚れをはらい、後の半年をすがすがしく過ごしてほしい」と話していた。