2023年6月24日(土)

▼地球温暖化が進み、世界中で対策が急務になっている。日本は「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、その実現のため、岸田内閣は「GX(グリーントランスフォーメーション)推進法」を5月に国会で成立させた。これにより、原発は本格的に再稼働し、再エネ促進とともに、排出量取引、炭素税が導入されることになった

▼しかし、その本格導入は2030年代へと先送りされ、石炭火力も温存された。この点を、先のG7広島サミットでは各国から批判された。さらに、メディアが黙殺した批判があった。それは「GX」が和製英語であるということだ

▼英語では「トランス」という接頭語を「X」で代用することがある。しかし、グリーンに「X」を付け「GX」とすると意味不明となる。これは、G7広島に先立つG7環境サミットで各国から指摘された

▼それでも造語主の経産省はGXを声明文に盛り込もうとしたが、大反対にあって「a green transformation」と一般名詞としてのみで記されることに。日本は大恥をかいたのだ。ただ、それでもなおGXは使われている。日本は温暖化対策を真剣に進める気があるのか?