平山氏が出馬表明 来年の桑名市長選 元トラック運転手

【市長選への出馬を表明する平山氏=桑名市役所で】

【桑名】元大型トラック運転手の平山正一郎氏(48)=三重県桑名市長島町松ケ島=は22日、市役所で記者会見し、任期満了(令和6年12月18日)に伴う桑名市長選に無所属で立候補すると表明した。平山氏は選挙の約1年半前に出馬表明した理由として「長寿認定こども園での不適切保育、精義小学校での不適切指導、多度大社の上げ馬神事の問題で、市長のあまりにも無責任な対応に腹が立ったため、異例だがこの時期に表明した」と述べた。

平山氏は桑名市復活のための再生プランとして、①高齢者の元気を再生②子育て環境の再生③地場産業の活力再生④街の賑(にぎ)わいを再生⑤自然環境の再生⑥公共施設、設備の再生⑦市役所組織の再生―などについて説明。さらに、上げ馬神事の問題では「馬への暴力は言語道断だが、坂や壁は馬だけでなく人にも危険であり、安全対策が必要。祭りの品格も大事で、関わっている方の服装など神事にふさわしい状況かも見直す必要がある」と私見を述べた。

平山氏は愛知県名古屋市出身。東邦高校卒。IT関連会社経営、警備業、派遣業、農業などに従事してきたほか、愛知県犬山市のコミュニティFMや名古屋市内のクラブでDJやイベント企画などに携わってきた。2018年にトラックの荷台での荷さばき作業中に背中から落下する事故で脊椎を損傷し、現在は車椅子生活(身体障害1級)となったが、地区まちづくり協議会のオブザーバーやアドバイザーなどを務めている。

市長選には今のところ、現職の伊藤徳宇氏(46)=3期、桑名市神楽町=を含め、平山氏のほかに出馬表明はない。