オンラインで日韓交流 津商高と世宗大聖高生 三重

【オンラインで韓国世宗大聖高生と交流する生徒=津市渋見町の県立津商業高で】

【津】三重県津市渋見町の県立津商業高の3年生17人が20日、姉妹校提携を結ぶ韓国の私立世宗大聖高校とオンラインで交流した。コロナ禍で互いの行き来が途絶えたことをきっかけに昨年度始まった取り組み。全3回で互いの文化を紹介し合い親交を深める。

両校の提携は平成14年に始まり毎年5―10人が互いの学校を訪問してきた。コロナ禍で中断が続く中、昨年度ウェブ会議システムを使った交流を開始。2年目の今年は津商高は課題研究で国際商取引を学ぶ3年生が、世宗高は日本語を学ぶ2年生17人が参加する。今年は生徒の訪韓を再開する予定で一部の生徒が参加する。

第1回のこの日は津商生は韓国語で、世宗生は日本語で順に自己紹介。その後食べ物▽大衆文化▽観光▽アニメ―の4班に分かれて交流した。緊張した様子ながら互いの言葉に英語や身ぶり手ぶりも加え「通じるとめっちゃうれしい」と笑顔を見せていた。

今後はテーマ別に掘り下げ、7月と12月にオンラインで発表し合う。担当の佐藤智子教諭(56)は「生徒には海外の人とコミュニケーションを取る方法を身に付けてほしい。韓国の生徒の積極性を受け考えるきっかけになれば」と話す。

大原亜依奈さん(17)は「韓国のアイドルや食べ物が好き。いつか翻訳機なしで交流していろんな話がしたい」、鈴木利旺さん(17)は「異なる習慣や文化を知り違う考え方を身に付けたい」とそれぞれ話した。