ウクライナ副首相笑顔なく、ロシア侵攻で厳しい情勢 G7交通大臣会合に参加

【出席者(右)と話すクブラコフ副首相=志摩市阿児町神明で】

志摩市内で開催中のG7三重・伊勢志摩交通大臣会合に対面で参加したウクライナのクブラコフ副首相。ロシアの侵攻を受けるウクライナの厳しい情勢を意識してか、ほとんど笑顔を見せなかった。

クブラコフ氏はG7広島サミットに出席したゼレンスキー大統領の丸首シャツとは異なり、ネクタイを着用してのスーツ姿で登場。志摩観光ホテルでのフォトセッション(記念撮影)などに臨んだ。

記念撮影ではクブラコフ氏が斉藤鉄夫国交相らと握手を交わした後、カメラマンの前に並ぶ各国代表に加わった。担当者の案内に応じて手を振ったが、他の代表らのように歯を見せることはなかった。

ウクライナの復興などを巡って話し合った「特別セッション」では、クブラコフ氏が会議開始の少し前に会場入り。英国などの出席者に声をかけられ懇談したり、記念撮影をしたりする場面もあった。

一方、クブラコフ氏は各国の代表らによる伊勢神宮(伊勢市)やミキモト真珠島(鳥羽市)への訪問には同行しなかった。ある県職員は「ウクライナの情勢に配慮したのではないか」と推し量った。