G7ラペルピンに最高品質の県産真珠

【最高品質の県産真珠を使用したラペルピン】

志摩観光ホテル(志摩市)で開かれているG7三重・伊勢志摩交通大臣会合で、最高品質の県産真珠を使用したラペルピンが各国代表の胸元を飾っている。16日に賢島宝生苑(同市)で開かれた歓迎レセプションで、国交省から各国代表への記念品の一つとして贈られた。

県真珠振興協議会(覚田讓治会長)によると、ラペルピンに使われている真珠は片田真珠研究グループ(同市志摩町片田、平賀楠光代表)が英虞湾で養殖。昨年12月の県真珠品評会で県知事賞、2月の全国真珠品評会で農林水産大臣賞を受賞した4ミリサイズの真珠に、同グループで生産した真珠から最高品質を選び、加えたという。

同協議会では、5ミリ未満の小さい真珠(厘珠)は英虞湾での生産が全国で最も多く、小さいサイズから大きいサイズまで全て養殖しているのが県の真珠養殖産業の特徴だとしている。

ラペルピンは、2016(平成28)年に同市で開かれた伊勢志摩サミットでG7各国首脳の胸元を飾ったラペルピンをデザインした、ジュエリーブランド「ヤヌカ」の中村穣代表が再びデザインした。コンセプトは、英虞湾を抽象化した形をつなぐように真珠3個を配置し、円形状に収まるパターンにすることで、地球、平和、パートナーシップなどSDGsの原則をイメージしたという。

同協議会の中村雄一副会長は「伊勢志摩サミットで民間からの提案で初めて識別票が製造された実績をもって、今回も企画を国交省に受け取っていただいた。民間からの情報活用が増えることと、地域の特産品の情報発信の流れが続くことを願っている」と話している。