テロ警戒、賢島物々しく 交通相会合開幕、大阪府警の警備犬も応援 三重

【島内の危険物を点検する警備犬=志摩市内で】

G7三重・伊勢志摩交通大臣会合に出席するため、各国大臣らが16日、来県した。主会場となる志摩市の賢島ではテロ活動に備えて警察や海保など警備関係者が集結。周辺は物々しい雰囲気に包まれていた。

賢島へとつながる賢島大橋などの主要道路では、15日から制服姿の警察官による検問が設置され、通行許可証や身分証の提示などを求めていた。近鉄賢島駅では、定期的に警察官が植え込みやトイレなどを点検し、不審物や不審人物がないか入念に調べていた。

【賢島駅前で警戒に当たる警察官ら=志摩市内で】

大阪府警からは2頭の警備犬も応援に駆けつけ、警察官と共に定期的に島内を周回し、火薬や爆発物など危険物がないかどうかを確認していた。

島内で真珠店を経営する女性(87)は「事前の情報が少なくて何事かと思った。えらい仰々しい感じ」と驚いた様子。共に店を営む男性(63)も「7年前の首脳会議と違って、交通大臣と言われても正直実感はわかない」と話していた。

飲食店を営む男性(69)は「伊勢志摩サミットと比べて報道もおとなしい雰囲気だが警備は厳重に見える。首相襲撃など大きな事件があったからかな」と話し、「地域の宣伝になればありがたい」と話していた。