G7交通大臣会合、志摩で開幕 三重県関係者らが「おもてなし」

【英虞湾のクルーズに出発する各国代表ら=志摩市内で】

G7三重・伊勢志摩交通大臣会合が16日、志摩観光ホテル(志摩市)を会場に開幕した。交通分野などを担当する各国代表らが18日までの日程で交通政策などについて議論する。16日は賢島宝生苑(同市)で歓迎のレセプションがあり、国や県関係者が大臣らをもてなした。

国交省によると、会合の議長を務める斉藤鉄夫国交相は同日午後から各国代表らとの個別会談に臨んだ。15日には、ITF(国際交通フォーラム)のキム・ヨンテ事務局長とも会談した。

また、国交省はウクライナのグブラコフ副首相兼インフラ相が会合に出席すると発表。グブラコフ氏は17日の「特別セッション」に臨む予定。ウクライナの復興などを巡って議論するとみられる。

レセプションは、県などでつくる推進協議会と国交省が共催。午後8時過ぎから始まり、約100人が出席した。松阪牛など45品目の県産品を使用した59種類のメニューが提供された。

斉藤国交相は開会に当たって「三重の海産物をふんだんに用いた料理を楽しんでください」とあいさつ。一見勝之知事は「志摩での開催を光栄に思う。三重の魅力に触れてもらいたい」と述べた。

会場では県立白子高の生徒らが「道中伊勢音頭」などを吹奏したほか、志摩市立東海中の生徒らが「安乗の人形芝居」(重要無形民俗文化財)を披露。伊賀流忍者特殊軍団「阿修羅」は忍術を実演した。

レセプションに先立ち、各国代表らは賢島エスパーニャクルーズで日の入りの英虞湾を遊覧。桟橋までの移動には、明和町観光商社が町内で実証実験をした低速の電気自動車「牛車(もうぐる)」を使った。

このほか、出席者らはJR西日本がベンチャー企業と共同で開発した「人型ロボット」を見学。NECの担当者から、最新の生体認証システムについて説明を受けた。