低コスト空調、3小体育館で実証実験 三重・鈴鹿市議会

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市議会6月定例議会は14日、本会議を再開。議案質疑の後、藤浪清司(公明党)、森雅之(自民党鈴鹿市議団)、矢田真佐美(無所属)、市川昇(市民の声)の4議員が一般質問した。

この中で、本年度実施する小中学校の体育館空調の実証実験について、廣田隆延教育長は「白子小、長太小、玉垣小の3校に『低コスト送風型エアコン』を設置し、空調効果などについてモニタリングする」と答弁した。森議員の質問に答えた。

送風型エアコンは大風量で、遠くまで風が届くのが特徴。通常のエアコンと比較し、設置台数が少なく済み、短期間の工事で設置できるほか、設置工事費や光熱費なども安価な利点がある。

市教委によると、空調設備は令和7年3月31日までの2年間のリース契約で、長太小に8台、白子小と玉垣小に各6台の計20台を設置する。設置完了は6月末の予定。2年間の総事業費は約8500万円。

3校は校内の受変電設備の電気容量に空き容量があることや、避難所として早期対応が必要な体育館であることから、モデル校に選定した。

学校体育館の空調設備設置は熱中症対策のほか、施設が災害発生時の避難所としての役割も担っているため、市が取り組みを進めている。