G7交通大臣への贈呈品披露 三重県知事会見、真珠のラペルピンや地酒

【定例記者会見で、大臣らに贈る県産品を発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は13日の定例記者会見で、志摩市で16日に開幕するG7三重・伊勢志摩交通大臣会合に出席する大臣らに贈る記念品や歓迎レセプションで提供する日本酒などを発表した。レセプションでは29銘柄の県産日本酒を提供する。

県によると、贈呈品のうち、ラペルピンは8ミリの県産アコヤ真珠を使用した。伊勢志摩サミットで首脳らに贈った物とは異なり、県真珠振興協議会が今回のために制作した。一般販売は未定という。

日本酒では、清水清三郎商店(鈴鹿市)の「作」と大田酒造(伊賀市)の「半蔵」を贈る。共にG7伊勢志摩サミットで乾杯酒として使われた。伊勢工業高の生徒らが作った県産ヒノキの箱に入れて贈る。

このほか、四日市萬古焼の酒器セット(盃、酒注)は、若手伝統工芸士の兄弟で醉月陶苑(四日市市)の清水潤さんと潮さんが制作した。伊賀くみひもや松阪木綿などで包装して贈呈する。

16日夜の歓迎レセプションでは3銘柄の県産日本酒で乾杯するほか、試飲コーナーに26銘柄を並べる。レセプションに先立つ英虞湾のサンセットクルーズでも、県産のスパークリング日本酒を提供する。

大臣らに記念品として贈呈する日本酒やレセプションで使用する乾杯酒は、全国新酒鑑評会の入賞歴などを踏まえて選定。レセプションで提供する日本酒は、県酒造組合に加盟する酒蔵から募った。

一見知事は会見で「(会合の)実感がわいてきた。いずれも県内の地場で作られた物。サミット全体を通して三重をPRしたい」と強調。県の展示ブースでは自ら大臣らに県産品を紹介することも明かした。

大臣らに提供する食事に使われる県産品については「さまざまな提案をしている。ある程度は固まってきた」と説明。「できれば食事を提供する前に公表したい。国交省と交渉する」と語った。