中川氏が出馬表明 次期衆院選三重4区、共産党公認で

【記者会見で、衆院選への立候補を表明する中川氏=県庁で】

元津市議で共産党南部地区委員長の中川民英氏(55)=三重県津市大倉=は12日、県庁で記者会見し、次期衆院選の三重4区に共産党公認で立候補すると表明した。中川氏の国政選挙出馬は4回目となる。

中川氏は会見で「岸田政権は大軍拡を進めている。入管法やマイナンバー法を数の力で採決している」などと批判。「国民に目を向けない政権を打倒し、希望ある新しい政治をつくる」と述べた。

「賃上げを軸に内需を活発化させ、働く人を豊かにしたい」と強調。三重4区については「人口減がひどく、悲痛な声を多く聞く。残土などによる環境破壊や太陽光発電の乱開発を止める」と訴えた。

共産は県内四つの選挙区全てで候補者を擁立する方針。会見に同席した大嶽隆司県委員長は野党間の候補者調整について「党本部間の合意なしには進めない。合意があれば選挙区ごとに協議する」と述べた。

中川氏は会社員を経て平成26年の津市議選で初当選。前回衆院選の三重4区では自民現職の鈴木英敬氏(48)に敗れた。鈴木氏が代表を務める党県支部の献金問題で、鈴木氏を公選法違反容疑で告発している。