働く厳しさや喜び学ぶ 亀山高生が市内で職場体験 三重

【櫻井オーナー(中央)の指導でテーブルを拭く櫻井さん(右)とイスを拭く水田さん=亀山市野村3丁目の「コ・ビアン/さくらいろ」で】

【亀山】三重県立亀山高校の総合生活科3年生37人の校外実習が12日から、市内の飲食店や保育所、福祉施設など19カ所で始まった。16日までの5日間。

実習は、実際に職場で体験、見聞することで、働くことの厳しさや喜びを学び、社会生活に必要なエチケットやマナー、コミュニケーション力を高めることで、授業で習った知識や技術を深めるのが目的。

同市野村3丁目のレストランとラーメンの「コ・ビアン/さくらいろ」(櫻井薫オーナー)では、食物文化系列を専攻している、櫻井萌々香さん(17)と水田結さん(18)の2人が、櫻井オーナー(40)の指導で、開店前の店内のテーブルやイスの拭き掃除や片付け、お客への接客マナーなどを体験した。

櫻井さんは「プロの調理人の調理の手順や見栄えのする盛り付け方などを学びたい」、水田さんは「お客さまとの接客マナーなどを学び、コミュニケーション力を高めたい」と話した。

櫻井オーナーは「接客や掃除、皿洗いなどを体験し、仕事の楽しさとともに、働く大変さも感じて今後に生かして」と語った。

今年8月に15年目を迎える同店は2年前、柚子(ゆず)塩味などのラーメンを味わう店を店内に併設。洋食とラーメンの店として、多くの人に親しまれている。