児童ら手話に挑戦 伊勢の北浜小、聴覚障害がある村上さんに学ぶ 三重

【村上さんから手話を教わり実践する児童ら=伊勢市の北浜小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の北浜小学校で8日、手話体験教室が開かれ、児童らが手話や聴覚障害者の生活について学んだ。

同市は、平成28年に手話言語条例を施行。翌年から、児童らに手話に触れ合ってもらおうと、希望した学校で体験教室を開いている。

この日は、市聴覚障害者福祉協会副会長で聴覚障害がある村上喜代子さんらが講師として来校し、1年生と5年生に、順に授業をした。

1年生は14人が参加。村上さんから日常のあいさつや「楽しい」「好き」といった手話表現を教わった後、2人1組になり、覚えた手話で互いに伝え合った。

また、村上さんが使用している目覚まし時計のアラーム音の代わりに振動で知らせる道具や、来客があるとライトが点滅する装置を紹介し、生活の工夫を伝えた。村上さんは「少しでも手話を覚えて、コミュニケーションをとってくれたらうれしい」と呼びかけた。

体験した西村紗衣さん(6つ)は「『ありがとう』や『好き』の手話を覚えた。お母さんに教えてあげようと思う」と話していた。

【手話を教わる児童ら=伊勢市の北浜小学校で】