廃材300トンを不法投棄 名張の業者を書類送検 三重

【不法投棄されていたコンクリートなどの廃材=伊賀市内で(県警提供)】

【名張】名張署と県警生活環境課は9日、廃棄物処理法違反(不法投棄、報告拒否)の疑いで、名張市新田の産業廃棄物収集運搬・解体工事会社と同社役員の男(74)を書類送検したと発表した。

送検容疑は令和3年11月29日―4年7月25日ごろまでの間、伊賀市青山羽根で購入した土地にあった廃ホテルを解体し、排出された木くずやコンクリート片、廃プラスチックなど建設系産業廃棄物約300トンを重機を使って付近ののり面に埋めて不法投棄した上、県から要請のあった処理報告を拒否した疑い。

同署によると、1月10日に県から通報を受け、4月14日に法人事務所などを家宅捜索。5月16日に投棄現場を掘り起こして容疑を特定した。男は解体から不法投棄までを1人で実施したとみられ、「処分代金を浮かせたかった」などと容疑を認めている。