2023年6月10日(土)

▼ウクライナ戦争、気候変動により食料危機が叫ばれている。食料自給率が38%と低いことが問題視され、農水省は食料安全保障の面からも自給率アップのキャンペーンを行なっている

▼しかし、食料自給率と食料危機は関係ない。常に食料危機にある北朝鮮の自給率は100%に近いからだ。つまり、日本は食料の多くを輸入しているというだけの話

▼食料危機には二つの面がある。一つは、食料の価格高騰により十分に食料が買えない危機。もう一つは、食料そのものが不足して起こる危機。前者は経済力で解決できるが、後者は簡単には解決できない。気候変動、戦争を止めるほかない

▼農水省によると、わが国は世界一の農産物の輸入国。輸入額は年間約五兆円でGDPに占める割合は約一割。この経済力が維持できれば問題はない

▼FAO(国連食料農業機関)によると、食料安全保障ランキングで日本は世界第九位。アメリカより上だ。一九六〇年、自給率は79%あった。しかし、経済成長とともに政府はコメの減反政策を行い、わざと自給率を落としてきた。もし減反政策を止めれば自給率は跳ね上がる。