中川氏、次期衆院選の不出馬表明 立民、三重2区後継候補擁立へ

【記者会見で、次期衆院選への不出馬を表明する中川氏=県庁で】

立憲民主党の中川正春衆院議員(73)=比例東海、9期=は9日、県庁で記者会見し、次期衆院選に立候補しないと表明した。立民は中川氏が地盤とする三重2区で後継候補を擁立する方針。

中川氏は会見で、次期衆院選に出馬しない理由について「70歳を過ぎ、人生の節目ということもある。国会で追い続けてきた課題への対応に一区切りがついた」などと述べた。

制定に取り組んできた日本語教育の充実に関する法律が今国会で成立したことなどを受け、不出馬を決めたという。

この時期に表明した理由は「衆院が解散した際に準備ができていなければ対応できない」と説明。「いつ衆院解散があるか分からない。早めに候補者を選定したい」と語った。

長年立候補してきた三重2区に関し「政権交代に向け、党が力を付けるという課題が残っている。私と同じ思いで挑戦していただける方で戦いたい」と強調した。

立民県連は、候補者が決まっていない衆院三重1、2、4区の候補者を公募している。党本部への応募者も含めて選定する方針。今のところ4人が応募しているという。

中川氏は松阪市出身。県議(3期12年)を経て、平成8年の衆院選三重2区に新進党から出馬し初当選。民主党政権で文科相や防災担当相を歴任した。令和三年の前回衆院選は三重2区で自民党新人に敗れ、比例東海ブロックで復活当選した。現在、衆院憲法審査会で与党側と討議日程の調整などに当たる野党筆頭幹事や党憲法調査会長を務めている。