ウクライナ幹部が参加へ G7交通大臣会合、国交省が概要 三重

国交省は9日、三重県志摩市内で16日から開かれるG7交通大臣会合の概要を発表した。ウクライナの幹部を会合に招く予定。G7の大臣らが会合に合わせて伊勢神宮を訪れることも明らかにした。

国交省によると、ウクライナ幹部は17日の「特別セッション」に参加する予定。オンライン参加の可能性もある。ウクライナ側の出席者や特別セッションの内容は、今のところ決まっていない。

ウクライナ幹部の出席は外務省などを通じて調整を進めていたという。新潟市で5月に開かれたG7財務相・中銀総裁会議にも、ウクライナのマルチェンコ財務相がオンラインで参加していた。

G7加盟国のうち、フランスの大臣は会合に出席できない見通し。代理出席の方向で調整を進めている。国内メディアから約300人が会合の取材を申し込んだが、海外メディアからの申し込みはなかった。

会合のテーマは「イノベーションを通じた、誰もがアクセス可能で持続可能な交通の実現」。過疎地で移動手段を確保する重要性を確認するほか、交通部門から排出される温室効果ガスの削減について議論する。

県も歓迎行事の概要を発表した。16日夜に開く歓迎のレセプションでは、県内の中高生らが吹奏楽の演奏や伝統芸能の人形芝居を披露するほか、にぎりずしなどを提供。忍術の実演も予定している。

また、県は各国の大臣らに県産真珠のラペルピンや四日市萬古焼の盃と酒注、県産日本酒の「作」「半蔵」などを贈呈する。作と半蔵はG7伊勢志摩サミットでも首脳らによる乾杯酒として使われた。