新館長に若井嘉人氏 三重の鳥羽水族館

【若井嘉人氏(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】三重県鳥羽市の鳥羽水族館はこのほど、代表取締役社長兼館長の奥出協(かなう)氏(62)が退任し、後任に副館長の若井嘉人氏(63)が就任したと発表した。4日に開いた取締役会で決定した。

若井氏は昭和59年に鳥羽水族館に入社し、飼育研究部でジュゴンの飼育を中心にスナメリや魚類の飼育も担当。飼育研究部長などを歴任し、平成25年から副館長を務めていた。

若井氏は「大役を任され身が引き締まる思い。前任者はコロナ禍により、業績が落ち込んだ時期も強いリーダーシップで一度も赤字に陥ることなく健全な経営を続けてきた」とし、「人手不足、館内設備の更新など取り組むべき課題も多いが、飼育研究部での勤務で培ってきた経験を生かし、館内展示、体験コンテンツの一層の充実と研究力の強化に取り組んでいきたい」と抱負を語った。