度会町長に中村氏無投票再選 町議選も28年ぶり 三重

【万歳三唱で当選を祝う中村氏(中央)=度会町棚橋で】

【度会郡】任期満了(21日)に伴う三重県の度会町長選は6日告示され、無所属現職の中村忠彦氏(64)=麻加江=以外に立候補者がなく、8年ぶりの無投票で再選を果たした。度会町議選(任期満了7月10日)も同日告示され、無投票で新議員11人が決まった。町議選の無投票は平成七年以来、28年ぶり。

中村氏は午前8時40分ごろ、同町棚橋の選挙事務所で出陣式を開いた。地域産業の発展に向けた支援、デジタル変革やゼロカーボンに向けた新たな挑戦、防災・減災対策の強化などを公約に掲げ、選挙カーで町内を回って支持を求めた。

午後5時過ぎ、選挙事務所に無投票当選の一報が入ると、集まった支持者から大きな拍手が起こった。県内の首長や地元選出の県議らも駆け付けて祝福した。中村氏は支持者らと万歳三唱し、花束を受け取ると、支持者に礼を述べ「この結果を受けて本当に身の引き締まる思い。度会町の明るい未来のために全身全霊をかけて働くことを約束する」と述べた。

2期目に向けては「度会町に再生可能エネルギーの施設が2つできた。それを活用した脱炭素のまちづくりを20年、30年先を見越してやっていきたい」と強調。「1期目はコロナの影響で営業に出られなかったので今後は近隣市町とも連携しながら、町の魅力を発信して活性化につなげたい」と意気込みを語った。

新議員11人の内訳は現職9人、元職1人、新人1人。政党別は共産1人、無所属10人。男女別は全員男性となった。