ふるさと納税、8億7987万円 三重県鳥羽市、令和4年度過去最高

【定例会見で発表する中村市長=鳥羽市役所で】

三重県鳥羽市の中村欣一郎市長は5日の定例会見で、令和4年度のふるさと納税寄付額は、8億7987万9500円(1万2321件)となり、過去最高額となったと発表した。

市によると、寄付額と件数は、これまで過去最高だった前年度(7億5722万5千円、1万2022件)を上回り、目標額の8億円を超えた。

返礼品の傾向として、コロナ禍で人気だった真珠製品やカキなどの加工品が、生産量の減少や価格高騰の影響から確保が難しく減った一方で、観光需要の回復などにより、旅行クーポンやトラベルポイントが前年より大幅に増加したことなどが背景にある。

また、同市では初となる企業版ふるさと納税として、7企業から計2520万円の寄付があった。

中村市長は「コロナ禍が明ける兆しがある中、観光周遊券などの人気が出だしたことは喜ばしい。寄付をいただいた方の志を受け止め、市の活性のために活用したい」と話した。