地域高齢者に運転講習 伊勢の南部自動車学校、現状知り事故防止を 三重

【指導員の指示を受けて教習車を運転する参加者(左)=伊勢市小俣町の南部自動車学校で】

【伊勢】三重県伊勢市小俣町の南部自動車学校で4日、地域の高齢者に向けた運転技術講習会が開かれた。

高齢ドライバーの事故が後を絶たない中、プロの指導員に運転技術をチェックしてもらい安全運転につなげてもらおうと、同町の住民でつくる「小俣まちづくり協議会」が、自動車学校の協力で年2回開いている。

この日は、70―87歳の住民18人が参加。同校の吉井文弘校長は講話で、交通事故の情勢などを話し「この地域は生活に車が欠かせない。現状の運転技術を知り、事故防止にいかしてください」と呼びかけた。

続いて実技講習で、参加者が順に教習車に乗り、教習コースを走行。助手席の指導員から指示を受けながら、交差点の右左折や、坂道発進、段差の乗り越えなど慎重に運転し、最後に講評やアドバイスを受けた。

参加した奥野武さん(78)は「50年以上乗っていて運転に自信はあったが、気持ちを引き締めるいい機会になった。踏切の一時停止や、前進やバックの操作など気をつけたいと思う」と話していた。