三重県高校総体・陸上 女子100㍍障害で大会新 鈴鹿高の後藤、東海総体Vに挑む

【女子100メートル障害で県高校総体2連覇の後藤杏実(鈴鹿高)】

三重県高校総合体育大会の陸上競技が5月26―28日、スポーツの杜伊勢陸上競技場で開かれた。男女競歩は5位、男女混成競技、女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位、それ以外の種目は6位までが全国高校総体(インターハイ)の東海地区予選会を兼ねた東海高校総体(16―18日・静岡エコパスタジアム)に出場する。女子100メートル障害を大会新記録で制した鈴鹿2年の後藤杏実は初のインターハイ出場を目指して2年連続の東海総体に挑む。

予選、準決勝、決勝の3レースはすべて向かい風。0・5メートルの向かい風の予選で大会記録(14秒17)を上回る14秒15を出すと、0・7メートルの向かい風の決勝で再び大会新記録の13秒91をマークして優勝。県高校記録(13秒88)に0・03秒と迫る好記録だった。

四日市市立笹川中出身。市内のクラブチームで練習を積んで全国中学校大会などに出場した。卒業後は鈴鹿高校に進学。近年強化が進み、今年の県高校総体女子トラックで総合優勝を果たすなど成長著しい同校で「100メートルの走り方から変わった」。100メートルの自己記録も12秒4に縮めている。

初めて出場した昨年6月の東海高校総体は準決勝敗退で終えたが、同10月の東海高校新人大会は4位入賞と順位を上げており「今年は(東海総体)優勝とインターハイ出場が目標」だ。記録の上積みにも意欲を示し「13秒台前半を目指して行きたい」と意気込む。

【岡島奏音(皇學館高)】

女子走り幅跳びで1年生チャンピオン 皇學館高の岡島

県高校総体陸上競技の男女個人種目37種目中、女子100メートル障害など13種目で2年生以下のチャンピオンが誕生した。このうち女子走り幅跳びでは皇學館1年の岡島奏音が5メートル55で1年生チャンピオンに。多気中時代、6メートル00の県中学記録を樹立している実力者は「この記録では東海で通用しない」と表情を引き締め「東海総体で6位以内に入り、まずインターハイ出場を」と話している。