鳥羽で490㍉観測 三重県内大雨被害、浸水や2000件停電も

大型の台風2号の接近に伴い三重県南部で発生した線状降水帯の影響で、県内では2日から3日未明にかけて大雨が続き、浸水やのり面の崩落などの被害があった。

県災害対策本部などによると、伊勢市内ではのり面の崩落に巻き込まれた60代女性1人が軽傷を負ったほか、伊勢神宮内宮前のおはらい町を含む8地区で住宅や店舗など78件が床上・床下浸水した。志摩市でも住宅2棟が床下浸水し、鳥羽市では答志地区の県道で土砂崩れが発生して通行止めとなった。

降り始めから24時間の雨量は、鳥羽490・5ミリ▽南伊勢410・5ミリ▽熊野新鹿402・0ミリ―などいずれも観測史上最大値を観測。大雨や洪水警報に伴い、伊勢市や鳥羽市、尾鷲市などで避難指示が発令され、一時100人以上が避難した。津市や松阪市、伊賀地区などではピーク時計約2千件で停電が発生したが、復旧済みとしている。

伊勢道と紀勢道は午前中に県内の通行止め区間を解除。鉄道や船は一部を除いて通常通り運行を再開した。警報の解除に伴い、県は午前5時40分に災害対策本部を廃止した。