あでやか「斎王群行」を再現 明和町斎宮で斎王まつり 三重

【斎王群行の出発式に臨む山中さん(左)=明和町斎宮で】

【多気郡】斎王まつり実行委員会(森田均代表)は3日、三重県明和町斎宮の国史跡斎宮跡で第40回「斎王まつり」を開いた。斎王が都から斎宮へ赴いた「斎王群行」の再現を楽しんだ。

斎王まつりは、天皇に代わり伊勢神宮の皇祖神、天照大神を祭った皇女ら歴代の斎王をしのび、都から斎宮へ旅した斎王群行を再現する。

斎王役は、公募で選ばれた同町大淀甲出身、津市江戸橋の看護師山中深月さん(24)が演じた。十二単(ひとえ)姿でみそぎの儀に臨んだ後、みこし「葱華輦(そうかれん)」に乗り、女官や童女など公募の男女約40人とともに史跡公園「さいくう平安の杜」を出発し、近くの斎王の森まで往復した。沿道には祭りのメインを見ようと観衆が詰めかけた。