<まるみえリポート>臨時休校で高校部活動にも影響

【自主練習でランニングに取り組んだ部員の走行記録を見る朝明高校の保地監督】

新型コロナウイルスの影響が県内の高校生アスリートにも及んでいる。2月27日に政府が全国の小・中・高校に臨時休校を要請したことで部活動は原則休止に。生徒らの多くが目標としてきた全国高校体育連盟が関わる3月の全国高校選抜大会も全て中止が決まった。部活動の休止期間は暫定的に春休み直前までとする学校が多かったが、感染の拡大で授業再開のめどは立たず、部活動の再開時期も不透明。新年度のスタートを間近に控え、指導者は会員制交流サイト(SNS)などで生徒とコミュニケーションを取りながら競技力の維持を模索する。

昨年12月から1月にかけて関東圏で開催した全国高校サッカー選手権で6年ぶりにベスト8入りした四日市中央工業高校サッカー部は3月2日から始まった臨時休校と同時に部活動が休止となった。約90人の部員は自宅などでの自主練習に切り替え、県外から入学した部員らも一時帰省した。

自主練習期間中の連絡手段は部内のグループLINEを用いる。伊室陽介監督は「選手権からずっと休みがなかった。身体や頭の中を休める時間と考え、有意義に過ごしてもらいたい」と前向きに受け止め「サッカーの本を読んだりレベルの高い試合の映像を見る時間に充ててほしい」と、部員らに書籍や動画を紹介したという。

コミュニケーションツールに無料通信アプリ、LINEを用いる学校は多い。3月末、石川で開催予定だった全国高校選抜に男子1人、女子2人が出場を決めていた亀山高校ウエイトリフティング部も臨時休校と部活動休止が決まった2月末、急ぎ部員11人と石井伸子監督ら指導陣を含めたグループLINEを作成した。

同校では感染予防のため、校外のスポーツジムを使った練習を禁じている。代わりに石井監督がLINEを通じて市販のダンベルを使った練習メニューなど提示。部員らからは毎日の起床時間、就寝時間などの日報が届く。石井監督は「生徒らの生活のリズムが乱れることが一番心配。生活の記録をつけることでそれを防ぐことができれば」と話す。

昨年末から年始にかけて大阪で開催の全国高校ラグビー大会に通算10回目の出場を果たした朝明高校ラグビー部は、臨時休校開始に伴い約30人の部員たちがランニング、トレーニングなどの自主練習に励んでいる。走行距離などのデータはスマートフォンのアプリを通じて蓄積。保地直人監督らスタッフも共有でき、個別の指導や助言に生かす。

同校は部員の体重や体調管理に専用アプリを用いるなど、部活動の運営に情報通信技術を積極的に取り入れている。部活動の休止後はインターネットでラグビーの試合を見た感想を部員に書かせてSNSで共有する取り組みも始めた。保地監督は「マイナス点は全体練習ができないこと。体力面も不安だが部活動の再開を楽しみにする気持ちがエネルギーに変われば」と話している。