<まる見えリポート>津駅西口駅前再整備始動 安全性と利便性確保へ 送迎車の乗降スムーズに

【津駅西口駅前広場の完成イメージ図】

津駅西口駅前広場の再整備に向け、8月から工事が始まった。16台が停められる一般送迎車の待機場などを設け、通勤・通学者やその送迎車、タクシー、バスらが行き交い、混雑する同所で安全性と利便性を確保する。今月下旬には中央にある築山の撤去工事も開始。令和10年3月の完成を目指す。

【工事が始まった津駅西口駅前広場】

西口駅前広場は昭和48年に現在の姿になって以降、50年以上が経過。朝夕には送迎車やバス、タクシーらが錯綜し、交通渋滞も発生するなど安全面などを確保した秩序化が求められていた。

市では広場再編に向け、エリアマネジメント会議を計10回開催し内容を検討。市民らの意見を反映させるため、意見募集を計4回実施し、736件の意見が寄せられた。

再編後の広場は、中央に設けられていた築山を撤去。そのスペースなどに16台分の一般送迎車の待機場を新設。これまであいまいだった待機場を明確にすることで、送迎車の乗降のスムーズにする。タクシーの待機場、乗車場もそれぞれ設置。津西高行き路線バスの乗車場も設ける。

ほかに広場中央にある待機場と沿道をつなぐ歩行者の横断路も明確にする。バスやタクシーなど公共車両と一般車の分離を図るなどし、安全性や利便性を高める。休憩場所や分煙スペースなども設置する。

8月に雨水を排水するための工事に着手。今月下旬には築山撤去を開始し、本格的に再整備に動き出す。今年度は南側と西側の歩道整備を実施。来年度は水道管老朽化対策工事、北側・東側歩道整備、中央部分の乗車・待機場の整備、舗装復旧などを行い、十年3月の完成を予定している。総事業費は3億5940万円。

約一年半におよぶ工事にあたり、歩行者や車両通行の規制はしない。ただ工事と並行するため、限られたスペースの安全な利用に向け、市では一般車両での通勤、通学者らの乗降を分離を呼びかけている。降車は今まで通り西口で実施する一方、乗車については東口を利用する。市担当者は「迎えの車は東口の待機場を利用してもらい、乗車は東口の乗降場でお願いしたい」としている。

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西口が確実に生まれ変わる一方、東口の再整備は不透明な状況。本年度、基幹となる国のバスタプロジェクトが「整備方針の検討」を示し、調査段階へ一つステップアップした。とはいえ、事業採択がいつされるのか依然未知数だ。

東口は国のバスタ、市の東西自由通路、交通ターミナル上部空間のビルの検討、県の県道津停車線の整備などが同時進行している。

市では上部空間の可能性を探るためサウンディング調査を昨年度から実施し、今年度も継続。東西自由通路については、事業化に向けた基本計画の作成に伴う事業費を9月補正予算案に計上。前葉泰幸市長は「バスタの事業化と同時に施工できるように進めたい」としており、バスタが採択された際は、すみやかに動き出せるように準備を進めている。

東口再整備は市と国、県が関わる事業だが、あまり顔の見えなかった県との連携事業「津駅周辺地区にぎわい・滞留空間・回遊創出プロジェクト」も始動した。津駅は市だけでなく「県都」の玄関口でもある。成功に導くには市と県の強力なタッグも欠かせない。