紀宝町、トイレトレーラー導入 災害時の衛生環境確保へ 地域行事や防災訓練にも 三重

【協定を交わした向井町長(右)と武田社長=紀宝町役場で】

【南牟婁郡】三重県の紀宝町は、大規模災害時の衛生環境を確保するため、停電、断水時にも使用できる「トイレトレーラー」1台を導入した。有事は避難所に配備し、被災地の要請に応じて派遣も行う。平時には地域行事や防災訓練に出向くなどして、啓発活動を進めるという。

導入したのは、トレーラーハウス製造・販売会社「エリアノ」(東京都)の「超節水型トイレトレーラー」で、購入費は1945万円。男性用と女性用、身障者用の3部屋に水洗式の便器計6基を備える。1回当たり1リットルで洗浄可能で、連続約500回の利用ができる。

トレーラーは全長約6.3メートル、高さ約3.8メートル。洗面台やエアコン、太陽光発電システムなども完備している。町の公用車と連結してけん引し、災害時でも迅速に出動できるという。組み立て式で、アルミ製の階段、車いす用のスロープが外付けできるようになっている。

13日に町役場でお披露目会があり、出席したエリアノの武田晃直社長は「トイレトレーラーは移動するインフラとして有効。災害時の住民の安心になればいい」。向井美樹也町長は「避難生活による健康状態の悪化、災害関連死などを防ぐことにつながれば」と話した。

この日、町と同社は、災害時のトイレトレーラー移動・設置に関する協定を締結した。協定は、災害時に町の要請に基づき、同社がトイレトレーラーの移設や運用開始の支援で協力するとしている。お披露目会に先立つ調印式で、向井町長と武田社長が協定書に調印した。