【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校の生徒らが育てたブランド豚「伊勢あかりのぽーく」が、名古屋と伊勢志摩を結ぶ近畿日本鉄道のレストラン列車「Les Saveurs志摩(レ・サヴールしま)」で提供されるフランス料理の食材に採用される。生徒たちは「一頭一頭愛情を込めて育てている豚の肉。『あかりのぽーく』に注目してほしい」と話している。
あかりのぽーくは、同校生産科学科で畜産を学ぶ生徒らが種付けから肥育、出荷まで手がける豚肉。食の安全や衛生管理を徹底している農場を示す「JGAP認証」を受けた豚舎で、ビールの醸造過程で出るモルトかすや日本酒の副産物の酒かすといった食品かすを活用した独自の飼料(エコフィード)を与えて黒豚を育て、年間約百頭を出荷している。柔らかな肉質と脂身の甘み、うまみが特徴で、伊勢の魅力ある商品「伊勢ブランド」に認定されている。

レ・サヴール志摩は、県の食材を生かしたフランス料理が楽しめる近鉄初のレストラン列車。11月から、名古屋駅と賢島駅間で1日1往復運行する。4両編成で、車両によって本格的なフレンチコースや料理を木箱に詰めた「フレンチ膳」が味わえる。
あかりのぽーくが使われるのは1、2号車で提供するフレンチ膳の一品「ローストポーク」。低温でゆっくり加熱し、脂のうまみを引き出した。料理の監修は近鉄・都ホテルズ。県内外のブランドポーク4種類を試し、あかりのぽーくを選んだという。統括総料理長片平直樹さん(63)は「群を抜いておいしかった。高校生が育てていると後から知った。ホテルの料理でも使いたい」と太鼓判を押す。
生産科学科畜産専攻の2、3年生6人と、片平総料理長、近鉄の関係者らがこのほど、市役所を訪れて鈴木健一市長にPRした。3年の奥川大航さんは「あかりのぽーくは県で唯一の黒豚。レストラン列車で多くの人に食べてもらえることをうれしく思う。明野高の取り組みも知ってもらえたら」と話した。
レ・サヴール志摩は、近鉄の特設サイトで予約を受け付ける。
