造営作業の安全祈る 伊勢神宮、遷宮に向け「木造始祭」

【御料木に墨を打つ小工ら=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

【伊勢】伊勢神宮(伊勢市)で20年に一度、社殿などを一新する令和15年の第63回式年遷宮に向け、造営工事の開始にあたり作業の安全を祈る「木造始祭(こづくりはじめさい)」が21日、内宮と外宮で古式ゆかしく営まれた。

内宮では午前7時、小雨の中、久邇朝尊(くにあさたか)大宮司をはじめ、白い斎服姿の神職や、宮大工の「小工(こだくみ)」、祭儀に奉仕する「物忌(ものいみ)」役の市立厚生小3年西本葵さん(8つ)と、四郷小3年の北川陽大君(8つ)ら約70人が正宮に拝礼。その後、五丈殿で祝儀の食事「饗膳(きょうぜん)の儀」を行った。

【手おのを振り下ろす小工ら=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

続いて、五丈殿の前庭に移り、新殿の清く美しい造営を願う祝詞をあげた後、正殿に使われる長さ約6メートルの木曽ヒノキの御料木(ごりょうぼく)3本の前で、青い素襖(すおう)と烏帽子(えぼし)姿の小工らが、鋸(のこぎり)を引く所作や墨打ちをし、手おのを振り下ろす動作をした。正午から外宮でも、祭典が行われた。外宮の物忌は、浜郷小2年の川越おとさん(7つ)が務めた。

内宮、外宮の14の別宮でも、22―28日にかけて祭典が営まれる。