自転車安全リーダーにいなべ総合高7人 県警が委嘱 6校目

【委嘱を受けた生徒会執行部の役員たち=いなべ市員弁町御薗のいなべ総合学園高校で】

【いなべ】三重県警は1日、県立いなべ総合学園高校(いなべ市員弁町御薗)生徒会執行部の役員7人に、自転車の安全利用を促す「セーフティ・バイシクルリーダー」を委嘱した。高校生に模範的な自転車運転と街頭活動に取り組んでもらうことにより、良好な自転車交通秩序の実現を図る。委嘱は同校が6校目となる。

同校であった委嘱式には、生徒約830人が出席。役員らは、いなべ署の新家政紀署長から委嘱状を受けた。日本損害保険協会三重損保会(藤森宗高会長)からは、活動用のヘルメット7個が贈られた。

新家署長は「一瞬の気の緩みが交通事故につながる。これを機に安全意識をしっかり持って、自転車の安全運転に努めてください」と話した。生徒会長の小山暁也(ときや)さん(17)は「人ごとだと思わずに、被害者にも加害者にもならないよう気を付けよう」と呼びかけた。

平成26年に当時、同校の2年生だった次男を自転車事故で亡くした菰野町の栗木清美さん(55)による話もあり、「命は自分だけのものではない。自転車に乗るときは必ずヘルメットをかぶって、自分の身は自分で守ってほしい」と訴えていた。