四日市の老舗和菓子店、破産開始決定 「まめ屋製菓舗」 帝国データバンク

帝国データバンク四日市支店は1日、三重県四日市市赤堀南町の老舗和菓子店「まめ屋製菓舗」が津地裁四日市支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は先月19日付。負債は約1億1千万円。

支店によると、同社は明治5年に創業し、昭和24年12月に設立。「まめ庵」の屋号でまんじゅうや大福餅、かしわ餅などの製造や小売を手がけ、平成28年11月期には約7500万円の年売上高を計上した。

しかし、設備投資の債務がかさんで保証協会が借入金を代位弁済していたほか、競合の激化や新型コロナウイルスの感染拡大によって売り上げが減少。昨年7月には前川式男代表が死去し、事業の継続が困難になった。