三重が7年連続最も若く 社長の平均年齢調査、後継者不在率は最低 帝国DB四日市

帝国データバンク四日市支店は23日、社長の年齢に関する調査結果を発表した。三重県内の平均年齢は、全国と比較して7年連続で最も若かった一方、交代率は全国平均を下回った。

支店によると、同社が信用調査などによって得た企業情報を活用し、昨年12月時点の社長の年齢を集計した。全国では約147万社、県内では約2万2千社が対象となった。

調査結果によると、県内の平均年齢は59・4歳。前年同月より0・3歳高く、12年連続で上昇した。全国平均は前年より0・1歳高い60・5歳で、33年連続で上昇した。

業種別で最も若かったのは、金融などの「その他」で58・1歳。「建設」(58・2歳)、「サービス」(58・3歳)が続いた。最も高かったのは「不動産」で62・7歳だった。

「後継者が決まっていない」と回答した企業の比率を示す「後継者不在率」は、前年比0・8ポイント増の30・2%。全国平均(53・9%)を大幅に下回り、都道府県別では3年連続で最も低い。

一方、過去1年で社長が交代した企業の比率を示す「社長交代率」は前年比0・1ポイント減の3・42%で、2年連続の低下。全国平均(3・8%)を下回り、都道府県では41位となった。

服部光次支店長は「全国的には後継者不足によって事業承継が難しくなっている状況だが、県内では比較的うまく進んでいる。後継者が決まりやすい風土があると思う」と話す。

一方で「社長交代率が低迷すると、平均年齢の上昇に歯止めが利かなくなる可能性がある」と指摘。「引き続き後継者の育成やバトンタッチへの支援が求められる」としている。