
【津】絵画公募団体女流画家協会会友の鈴木克子(よしこ)さん(82)=三重県津市高茶屋=の初めての個展「身近なものに心をよせて」が17日、同市中央の三重画廊で始まった。身の回りのものを彩り豊かに表現した大小の作品43点を展示販売している。21日まで。
鈴木さんは元美術教諭で60代から自身の制作をするようになり、津市展、県展共に最高賞を受賞している。
明るい中間色にさまざまな包装紙をコラージュしテーブルの上の果物やティーセット、壁の装飾、窓の外の風景などを表現した「卓上の詩」のシリーズ、トマトやタマネギなどをリズミカルに配した小品「大地のめぐみ」、活動の原点になったという「彼方をめざして」などがある。
鈴木さんは下絵で構成した後、その時々の感性で色や模様を置くといい「よく似た絵だが同じものはなくそれぞれ楽しんで描いている。私の色の使い方や構成を見ていただけたら」と話した。