源氏物語を書作品に 伊勢で仮名講座、書道家飯田さん指導 三重

【仮名講座で飯田さん(左から2人目)から指導を受ける参加者ら=伊勢市小木町のイオンタウン伊勢ララパークで】

【伊勢】三重県伊勢市小木町のイオンタウン伊勢ララパーク内の市社会福祉協議会サテライト「げんここるーむ」で14日、同市の書道家で書道教室「祥裕会」を主宰する飯田祥光さんが講師を務める「源氏物語を書作品に 仮名講座」があり、12人が参加した。

社協が運営するげんここるーむは、社協の関係団体や市ボランティアセンターに登録する団体・個人に活動の場を提供し、さまざまなイベントや福祉体験などを実施。今回は書道の継承に力を入れる飯田さんが書に親しむ機会をつくり、仮名美の表現を楽しんでもらおうと講座を企画した。

全6回の講座では仮名の基本から学び、源氏物語を書作品として創作するまでを飯田さんが指導する。希望者は12月から来年1月に開催予定の「源氏物語書作品展」に出品できるという。

この日は、参加者らが飯田さんや弟子から筆の持ち方・運び方や墨継ぎなどを教わり、仮名の基礎となる線の練習に取り組んだ。

伊勢市馬瀬町の中北伸三さん(72)は「仮名は初めてで線の始まりを細く書くのが難しい。自分の作品を一つでも残せたら」、飯田さんは「忠実に学んでくれているので最終的に作品が出来上がるのが楽しみ」と話した。

講座は無料で毎月日曜日に1回、午後1時―同3時。途中からの参加も可能。募集人数は先着15人。次回は5月5日。

問い合わせは「げんここるーむ」=電話0596(63)7130=へ。