
【亀山】三重県亀山市関町新所の「長徳寺」(能美正洋住職)が今年のえと「辰(たつ)」にちなみ収集した、いぶし銀瓦に龍を施した「長徳寺の龍瓦展」が、新所の足湯交流施設(関宿観光駐車場隣)で始まっている。6月30日まで。午前9時―午後5時。毎週月曜休み。
能美住職(80)は6年前から、縁起がよいと言われるえと瓦「龍瓦」の収集を始め、四日市市や愛知、兵庫、福島県など各地の瓦職人が手作りで製作した計60点を集めた。
同展には、平面や立体的な「龍」の造形を施した瓦、金色に彩色したものなど計30点を展示。開催期間中の5月中旬には、龍の造形に七福神や打ち出の小槌(こづち)、小判などめでたい造形が入った瓦と入れ替えるという。
能美住職は「約300年前から、鬼師といわれる瓦職人が手がける伝統的工芸品の技を見てほしい」と話していた。
同寺は、水をつかさどる神とあがめられている龍の吐水口を備えた手水舎の建設を計画している。