スカート内盗撮の警部補ら3人を懲戒 三重県警、ほかに3人も処分発表

女性のスカート内を十数回にわたって盗撮したなどとして、県警は1日、伊勢署警備課の警部補、土記拓也被告(33)=性的姿態撮影罪などで起訴=を停職6月の懲戒処分とした。また、知人女性にわいせつな行為をしたとして、警察署勤務の男性巡査部長(27)を停職6月、男性巡査長(27)を減給百分の十(6月)の懲戒処分とした。勤務中に舟券を購入した20代巡査など3人の処分も発表した。

県警によると、土記警部補は昨年8月、勤務中に女性2人のスカート内を盗撮するなど、令和4年3月―昨年10月、三重県や愛知県で19回にわたって、女性のスカート内などを盗撮した。

三重県内の住宅で軒下に干してあった女性用下着を3回にわたって盗んだほか、昨年8月には警察施設内で同僚女性の体を触る痴漢行為もしていたとされる。

土記警部補は1日付で依願退職した。いずれの行為も認め、県警の聞き取りに「女性の下着に対する執着が強く、下着を盗撮したり、盗んだりしていた」と話しているという。

男性巡査部長と男性巡査長は昨年12月25日夜、巡査部長の家で知人女性2人と食事会をした後、巡査部長は女性2人に、巡査長は女性1人に、胸や尻を触るなどのわいせつな行為をした。

巡査部長らは1日付で依願退職。「性的欲求を満たすためだった」と話しているという。県警は「被害女性から強い希望がある」として、巡査部長らを立件しない方針。

また、県警は昨年2月―11月ごろ、勤務中、約180回にわたって自身のスマートフォンで舟券を購入していたなどとして、警察署所属の20代巡査を2月16日付で本部長訓戒とした。

警察署所属の40代男性巡査部長と30代女性巡査部長については、共に既婚者でありながら2人で不適切な異性交際をしていたとして、同日付で本部長注意とした。

中西通首席監察官は「警察職員としてあるまじき事案で、組織として本当に許せない行為。被害者と県民の皆さまに深くおわび申し上げる。職員の業務管理や規律保持を徹底し、県民への信頼回復を図る」と話した。