絵画、彫刻など集大成 三重大生、県美で卒展

【三重大教育学部美術教育コース生の作品が並ぶ会場=津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで】

【津】三重大学教育学部美術教育コースの卒業制作展「。」が15日、津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで始まった。4年生8人と3年生10人の作品計72点を展示している。18日まで。午前9時半―午後5時(最終日は正午まで)。入場無料。

学びの成果を発表する場として開催。コロナ禍前に実施していた在校生の作品展がなくなったため、今回初めて3年生の作品と共に展示した。

絵画、彫刻、デザインなど各自が集大成を出品した。赤ん坊姿の聖徳太子をイメージした「二歳像」を12体の仏像が囲む「楽園」は、座像の首が取れたり一部が欠けていたり。制作した奥山満月さん(22)は「首がなくても気にせず楽しんでいる様子を表現した。仏像を横切ったりまたいだりしないと通れない展示の仕方で『どきっ』とする感じを作った」と話す。

広報の川久保里菜さん(22)は「入学から1年半はコロナ禍で学校に行けなかった」と振り返り「一人の時間が多く皆自分と向き合っている。作品数が多く、それぞれの違った個性が見どころ」と来場を呼びかけた。