「みんなで食べるとおいしい」 親子でおにぎり作り 四日市

【おにぎりを作る親子=四日市市松原町の社会福祉法人「日の本福祉会」の学童本部で】

【四日市】社会福祉法人「日の本福祉会」は18日、「みんなでおにぎりを作って食べよう」と題したイベントを三重県四日市市松原町の学童本部で開いた。ひとり親家庭を対象に、同福祉会が無償で行う学習支援を受けている小中学生とその親の計15人が参加した。

同福祉会は県北部で学童保育所や保育園を運営している。学習支援は地域の役に立つことがしたいと、平成30年から始めた。学童本部で週2回、夕方から夜にかけて実施。職員2人が指導にあたり、市内や近隣の川越町から児童生徒12人が参加しているという。

時刻はちょうど夕食時。四日市市富州原町で「四日市子ども食堂55」を運営する山田知美さん(51)が協力し、21合分の米を炊いて準備した。子どもたちはおわんによそってもらったご飯をラップの上に置き、好みのふりかけをまぶしたりして、おにぎりを握った。出来上がるとノリを巻いて、大きな口を開けてほおばった。

小学6年の女子児童(12)は「みんなで食べると、やっぱりおいしい」とにっこり。2個目、3個目とおにぎりを作って食べる子が何人もいた。

イベントは、子どもたちの自己肯定感を高めるとともにさらに勉強に励んでもらおうと、初めて企画した。同福祉会学童部門の岩田覚課長(52)は「子どもたちの意見も聞いて、折を見てまた開くことができたら」と話した。